星降る丘に




🗡️布都御魂剣と

       「降る(フル)」の意味



以前の記事で、布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)の布留(フル)は、「古」の意味になるのではないかと書きました。


布留には、


地名としての「布留」

魂振りの「振る」※

天降る神威の「降る」


そして

ミシャグチとしての「古」


など、いくつもの意味を重ねて考えることができます。


※魂を振り動かし、生命力や霊力を活性化させること



石上神宮に伝わる布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)は、単なる神剣ではなく「天から降る力」や「流星のような神威」と結びつけて語られることがあります。


また「布都(ふつ)」には、剣が物を断つ際の鋭い霊威や雷鳴的な力を示す意味があるとされます。



このため「天より降った神剣」というイメージが強いです。 




🌠流星との関連


直接、「布都御魂剣=流星」と明記した古典があるわけではありません。


古代日本では天から落ちる鉄(隕鉄)や火球が神聖視される例があり、


布都御魂剣の「天降る神威」「雷・火の剣」という性格から、


一部では流星・隕石信仰と重ねて解釈されることがあります。


イメージとしては



雷、火球、流星、天降る神剣



これらが重なり、


「天空から降った霊剣」


という神秘的な姿が浮かび上がります。


布都御魂剣そのものが流星という公式伝承ではありません。


しかし、


天から授かる


雷・火の力


魂振り


神鉄的イメージ



これらから、流星・隕鉄的な象徴として語られることがある存在です。






🌠ある日の帰り道



あれはいくつの時だったか、


小学校1年生か 2年生くらいだったと思います。


幼馴染のフミ◯ちゃんの家に遊びに行っていて、夕刻を告げる音楽が聞こえてきたので、家路につきました。


一本橋を渡ると少し小高い丘があり、緩やかな細い坂道を上ります。


竹藪があり、川が近くにあるせいか、道はいつもぬかるんでいました。


夕方になると日が差さないので、暗い道を転ばないように静かに歩きました。



ふと視線を感じて竹藪を見ると、そこに、二匹の大きな蛇がぐるぐると絡み合い、二つ並んだ顔が、暗闇から私を真っ直ぐに見ていました。



強い視線に、動けなくなりました。




昔から「野生の生き物とは目を合わせてはいけない」と言います。



諏訪の古い御室神事(みむろ神事)では、選ばれた童子(神使となる少年)と蛇を御室に籠もらせ、童子と蛇神を結びつける儀礼が行われていました。



​蛇には、何か不思議な力があるのでしょう。


あのニ匹の蛇が、ずっと記憶に残っています。


もしかしたら、あの頃からどこかおかしかったのかもしれません。




我に返って、歩き出しました。



「今の、何だろう…」



丘の上に立つと、紺碧の空に宵の明星が輝いていました。